ときどき思うこと
個展が終わると、いつもちょっと心細くなる。
さみしいのかなんなのか。
人生で一番心細かったのは大学院卒業して1−2年くらいの間。
イギリスにいても永住権があるわけでもなく、
2年限定のビザをもらって、アパレル用の刺繍の作品と、Nikeの刺繍の仕事、
デザイナーさんのところでアシスタントもしつつ、
自分の作品をこつこつ作っていた頃。
将来が不安で、作る楽しさよりも忙しさで気持ちをごまかしていたような。
2年経って、ちょうどビザも切れるし、ちょっと忙しすぎる自分をリセットしたいと
思って、日本に帰ってきたのが一年半前。
色んな事が目まぐるしく変わり、地震もあり、
将来を心配するより、今1番やりたいことを頑張ろう!
って思って全部切り替えて作品を作る日々に。
motherの仕事をやらせてもらったり、
monster in my daydreamさんやnidi galleryさんを始め、色々な方と出会って
一つ一つ大事にして、やっと一年半が経ちました。
学生が終わる事で心配だったのは、大好きな先生達と別れて
自分が一人でやっていけるかということ。
でも私にとってお取り扱いのお店一つ一つが大学みたいに
色んな事を教えてくれる場所であり、
より大事な言葉が聞ける場所に変わっていって、
今となっては学生の頃より、社会に出てからのほうが楽しいし、
より色んな人に会えて刺激的です。
心細い時は、もっと心細かったときの事を思い出そうと思います。
なんでも、本気になったら違う風が吹くものだと思います。
自分が本気になれば、周りにも伝わるのだと思います。
初心を忘れないように、ちょっと恥ずかしいけど思う事を書き留めました。
kanae